全要研集会in石川に参加して

 6月20日の夜行バスで出発し、大阪からサンダーバードで『全要研集会in石川』へ参加し、23日帰宅しました。
お天気がはっきりしませんでしたが、暑くなく寒くもなくで、過ごしやすい日和でした。

1日目 基調講演は長瀬修氏(立命館大学 生存学 研究センター客員教授)
テーマ【障害者権利条約批准後の課題】
 141番目の批准国、日本も2年後に報告提出義務有り。国の情報保障はどうなっているのか。政府の報告ではなく、障害者団体の意見を出す。
 難しいテーマでしたが、一つだけ覚えて帰りました。
要約筆記は①合理的配慮か?、②アクセシビリティか?。私は合理的配慮を選択したのですが(②が多かった)、個人が自分の為に要約筆記を要望した場合は合理的配慮。「要約筆記の必要があるかたは連絡してください」は、アクセシビリティ。
個人への対応と集団への対応の違いですね。
 また、学校にエレベーターがついた。学生からみたら合理的配慮。組織からみたらアクセシビリティ。この違いだけ覚えました。
 その後、各分科会へ。受講分科会は第5分科で「通訳論」。参加者定員70名の内、難聴者7名。

分科会1日目 講師 岡崎正明氏(社会福祉士)。広島県人。
講演テーマ【対人援助職の視点とわきまえ】
 概要『世界は二つには別れない』①障害者も健常者もどちらの世界に居るのではなく、グラデーションの中にいる。②人は必ず人の世話になる。③白か黒でなく、個性、多様性は大事な戦略。

 夜は交流会で美味しい料理とお酒で、あらゆる理不尽を解消する特効薬を頂きました。

分科会2日目 健者と難聴者に別れて、事例をもとにグループワーク。
 難聴者はグループA。事例1番(長くなるから事例は省く)でしたが、要約筆記者の立場から検討なのか、難聴者の立場からなのか、事前説明が無くて難聴者グループは誤解も有り、筆談でのコミュニケーションをとりながら、意見のまとまりが難かった。
後から小耳に挟んだのですが、第5分科会は難聴者の参加は無いと想定していたとか?いなかったとか。あ~やはり、と。ちょっと疎外感を感じたのは私だけではなかったのではないかと?・・・

 帰路は『あべのハルカス』で、地上300mより天空の回廊、大阪の夜景を堪能しました。