平成20年度障害者自立支援プ ロジェクト総括会議の報告 その2

基調講演その1
兵庫県LD親の会「たつの子」代表:高妻富子「ひとりひとりのニーズに応じた支援」

「たつの子」はLD・ADHD、高機能自閉症、アスペルガー症候群など発達に障害を持つ子供のために幼児期から青年期の各ライフステージに沿った継続的な支援体制を整えることを目的として様々な活動を行っていますが、デイジー版教科書を来年度も使いたいという声が32名からすでにあがっているそうです。

デイジー版教科書を2008年から子供たちに提供した感想がありました。宿題の中でも一番に音読に取り組むようになり、今まで間違って覚えていた言葉が正しくなったことや家庭でDAISYを使い暗唱できるようになったこと、文章を目で追いながら聞くことにより内容が理解しやすくなったという話や今まではテストで文章を読まずにトンチンカンな答えを書いたり、空白のままだったのがDAISYの使用で聴覚から聞き文章の内容理解の手助けになり、空白のないテストを持ち帰るようになった話がありました。

読みに困難があると何を問われているのかもわからずテストで点をとることが難しくなること、勉強へのやる気や意欲を失い自己評価が下がる傾向にある子供たちに学ぶことの楽しさや喜びを得てほしいということから、デイジー版教科書の無償提供を訴えていました。

デイジーを使うことで教科書を読めるようになり、勉強が楽しいものだということがわかったという感想は親には感激となります。「たつの子」では、大学に通う子どもも増えていて、就労を見据えた支援やその取り組みが課題になっています。また子供が仕事に就いて、自立していくことはどの親にとっても大きな目標です。

そのためには、いかに義務教育の間に必要な情報や知識を取り入れるか、その支援のツールとしても、DAISYがとても有効であることも訴えていました。また、子供たちが自由に臆することなくデイジー版教科書を利用するための学校や図書館の環境整備の必要性や教育委員会の姿勢などの提言もいただきました。

次回につづく・・・
IH